2012年11月06日

悩んだ末

悩んだ末



地下タンクライニング工事に着手しました

果報とともに頑張ります






NHK クローズアップ現代」より 2011  2 10


いまガソリンスタンドが急速に地域から姿を消している。
理由は不況による節約志向やエコカー普及などによるガソリン需要の減少。
09年度は1年間で1733ヶ所が消滅、平成になってから最多の減少数となった。
過疎化が進むもともとスタンドが少ない地方では、ガス欠が頻発したり、
高齢者がガソリンを入れるためだけに遠出を強いられるなど、くらしに深刻な影響が出始めている。
「ガソリンスタンド過疎地」と呼ばれる自治体は全国で200を超え、
存続を訴え署名運動に発展した地域もある。
こうしたなかで閉鎖したスタンドの運営を住民組織が引き継ぐなどの取り組みも各地で始まっている。
身近な生活インフラをどう守るのか。揺れる現場から伝える。



ガソリンスタンド過疎地帯はなぜ生まれる

ガソリンスタンドの問題というと、原油価格が上がってしまった、
ガソリンの値段がどうやって上がっていくんだろうか、まず第1の問題です。
そして2つ目の問題は、ガソリンスタンド業界といえば、過当競争の代名詞のようになっている。
そうしますと、初めから皆さんが供給不安というものを全く感じないような業界であったわけですね。
ですから、ガスだとか電気のような生活のインフラ、それをあえて意識する必要が全く存在しない
そういうような状態からスタートしてきます。
その上で、自由化が行われた、ガソリンスタンドが急激に減っていった、気がついてみたら、
周りに1か所か2か所のガソリンスタンドしかなかったと。
そこで慌てて、どうして対策をするんだろうかというような問題が出てきました。
実際には、燃料の問題というのは複雑で、例えば灯油の問題もそうですね。
ピーク時に比べると、もうすでに灯油の消費量は半分になっているんですが、われわれがそれを日頃、
感じることはあるかというと、実は感じない、そのような形で、忍び寄ってくる問題だということです。
先ほどビデオの中にもありましたけれども、6万か所が4万か所になったと
どこまで将来、減ってしまうのか、3万か所だという人もいますし、2万か所だという人もいます。
恐らく2万か所に近づいていくような形になるだろうと思います。
まず一番最初の問題というのは何かというと、実は先ほどのビデオの中にもあったように、
ガソリンスタンドが一番たくさん作られたのはちょうど今から40年から45年前です。
そのときのガソリンスタンドの地下タンクというのがあるんですが、それがどんどん古くなって、油漏れの危険が出てくる。
そうすると、タンクを入れ替えなければいけない。
それには2000万円ぐらいのお金がかかってしまうわけです。
しかし、全国のガソリンスタンドの40%から50%は、赤字に苦しんでいる
さらに、その当時に商売を始めた方々、高齢化も進んでいます。先も見えません。
後継者の方もなかなか育っていないと、それならば、どうせお金がかかるんだったら、
タンクを入れ替えるこの時期にやめてしまおう、そういう意思決定をしているんだと思います。
ガソリンスタンド、特にセルフのガソリンスタンドが出てきたときに、セルフのガソリンスタンドというのは、
消費者が自分でガソリンを入れる。その分、ガソリンは当然、安くていいという頭があるわけです。
そうしますと、通常のフルのガソリンスタンドと、セルフのガソリンスタンドの格差、
それが結果的に順番にガソリンの価格を下げ、価格競争に陥ってしまう。そういう構造があるんだと思います。



ガソリンスタンドへの設備投資の展望

先ほどもビデオの中にありましたけれども、今から10年後にガソリンの消費というのは、30%も減ってしまうんですね。
しかしながら、10年後に一体どれぐらい次世代自動車が伸びているのか、環境省の出した統計があります。
その統計を当時、10年後にある車の数で割り返すと、
なんと100台中95台は相変わらず従来のガソリンの車が走っているわけです
実はエネルギーの転換というのは、本当に時間がかかるんですね。そういう意味で、今、重要なのは何か。
新しいエネルギーも出てくる、しかし同時に、ガソリンというものも非常に大切なんだ。
この過渡期をどうやって乗り越えていくのか、そういう発想が非常に重要になってくるんだろうと思います。


住民に情報提供を

実際には、業者が自分たちの経営判断の中でお店を閉めていきます。
しかしながら、一度、お店を閉めてしまった場合に、それは元に戻ることができないわけですね。
住民の人たちが一体この拠点がどういう意味を持ち、どういう大切なものであるのかと、
それに対してどういう対策をするのかということに対しては、必ず時間が必要です。
この町の場合は、2年前に情報を出したと、それによって、
住民の皆さんたちがそれに対する対処ができたと、それが非常に重要なポイントだと思います。


●国はどう動く

これから考えてゆかなければいけないのは、本当にガソリンスタンドがどうしてなくなっていったのか、
根本的な問題をきちんと考えていく必要があります。
そしてもしなくなっていってしまった地域があるとすれば、これからその地域のエネルギーの供給を、
どういう形で賄っていくのか、それを具体的な形で示していく。
そして、さまざまな成功例を示すことによって、皆さん方に考える機会を与えていくということが大切だと思います。


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Posted by あきちゃん。 at 07:38│Comments(0)仕事
 
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