2009年02月17日
「群青~愛が沈んだ海の色~」

もし父が反対しなければ
もし彼と恋に落ちなければ
もし私がこの島に生まれなければ
2009年6月27日公開
配給 20世紀FOX
http://movies.foxjapan.com/gunjou/yokoku.html
本作は、傷ついた涼子が周囲の人々の愛情に包まれ、海の底のような深い悲しみと痛みを乗り越えて、ひとすじの光を見い出していくまでの姿を描きだしている。再生と希望を感じさせるラストシーンは涙を誘わずにはいない。
島で一番のウミンチュ(漁師)であり、凉子を男手ひとつで育てる父親役を演じるのは、映画、テレビドラマ、舞台と幅広く活躍する演技派俳優・佐々木蔵之介。亡くなった妻への純愛と不器用な中にも娘への深い愛情を感じさせる繊細な演技が光る。また、凉子を優しく見守る幼なじみに、若手実力派・福士誠治。愛する女性が親友と恋に落ちてしまう複雑な心境をせつなく演じきる。そして、凉子と恋に落ちるも、海で命を落としてしまう一也役に、舞台を中心に活躍し今回が映画初出演となる良知真次。それぞれのやり方で凉子を愛し、見守る三人の男たちにも注目だ。
デビュー作以来、一貫して沖縄を舞台に撮ってきた中川陽介監督が今回の撮影地として選んだのは、沖縄の渡名喜島。初めて映画の撮影隊が入る島で、深く澄んだ青い海、赤瓦の家並み、白砂の小道、緑深いフクギ並木が続く景観は、まるで風景画の中に足を踏み入れたように美しく、父と娘、それぞれの愛の物語に寄り添い、観る者の心に深く刻まれることだろう。
Posted by あきちゃん。 at 18:06│Comments(0)
│沖縄
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